CS三界に家がない! 9-36 眠れない家ははたして家なのか 「わかるわかる。苦しいから眠るどこじゃないよね。寝られないよ。実は私も、今半分外で寝ているの。軒下で」あっけらかんとそう言われ、一瞬耳を疑った。「えっ、軒下?軒下ってあの…」軒下の意味までちょっと見失う。軒下ってあの、家の屋根の守備範囲内の... 2025.06.23 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-35 自分のアパートから逃げる 一度火が付くと、枯野原に火が燃え広がるが如く、どんどん拡大し、手が付けられなくなる。反応し始めた化学物質過敏症の状態は、まさにそれだ。始まりは一つの化学物質であっても、反応が反応を呼ぶのか、次々別のものにも反応するようになる。水、食べ物、洗... 2025.06.16 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-34 床下の怪物 こうして私は、やっと下田の地で健康を取り戻した。かと思った。いやぁやっぱり環境の良いところに来れば、私も普通の人並みになるのだなぁ~イエイイイエイ。しかし5月に入ると、体調はまた不気味に迷走し始める。ん? あれ? 何だこれ?? というような... 2025.06.02 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-33 私だって働きたい 家の裏のりんご園の農薬から逃れるべく、N県を脱出、そうして何だかあっという間に伊豆半島の突端、静岡県は下田市まで来てしまった。流れ流れて~南国下田。アパートの引っ越し荷物が大体片付くと、私はさっそく周辺の散策に出た。てくてく歩きながら、自分... 2025.05.26 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-32 北国から南国へ というわけで、荷物をギュウギュウに満載した車が出発。目指すは南国、静岡県は下田市。運転する父は、カーブを曲がるたびに「車が重い!」と声を上げた。そりゃそうだ、ほとんどこれは引っ越し車、なんだから。高速を走り、御殿場インターを越えた辺りから、... 2025.05.19 CS三界に家がない!