仕掛けられたうつ(chaptor1) 6-2 うつが消えた? でもそんな私は、いつの頃からかまったく、表に出てこなくなっていた。代わっていつも表に出ていたのは、イライラとしてつねに神経を逆立てている私。何だかよくわからない焦燥感に駆られている私。ささいな相手の言動に傷付き、それについていつまでもぐるぐ... 2023.11.01 仕掛けられたうつ(chaptor1)
仕掛けられたうつ(chaptor1) 6-1 雪の野原 私のうつは、化学物質過敏症以前から始まっていた。気分が重く、だるく、人に会いたくない。外にも出たくなかった。そしてときに、激しい自殺願望がつのる。でも不思議なのだった。なぜこんなにうつになるのか、その原因が何も見当たらないのだ。見渡す限り、... 2023.10.30 仕掛けられたうつ(chaptor1)
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編> 5-32 それしか方法はない。 奥野井さん、来てました、手紙そう言って私に示し、また文面に目を戻した。そして読み終えると、奥野井さん。N県へ行きなさい「行ったらどうですか」でもなく、「行った方がいいですよ」でもなかった。「行きなさい」だった。手紙の末尾に私は、つけ足しのよ... 2023.10.11 北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編> 5-31 いたちごっこ 手紙を、書いて出したのですが…再受診の日、私はおずおずと先生にそう切り出した。いえ、届いていませんが…あ・・・そうですか…(がっくり)仕方ないので、書いた内容を思い出しつつ、質問していった。先生がそれにまた一つ一つ答えてゆくという、前回とま... 2023.10.09 北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編> 5-30 あぁどうしたらいいの どう考えても、ここには住めない。何とか対処すれば何とか住めるなんて、そんなレベルじゃない。間違っていた。間違った引っ越しだったのだ。唯一の対応策は、「もう一度別の場所へ引っ越すこと」。それだけだ。だがあぁしかし、引っ越してきたばかりじゃない... 2023.10.06 北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>