物語

仕掛けられたうつ(chaptor3)

8-7 梁瀬義亮医師の話

パラチオンという農薬で、一年に200から900人もの人が、自ら死を選んで自殺した。昭和30年代とはいえ、これは尋常な数ではないし、尋常な事態でもない。 しかもこれらの自殺について、奈良県五条市で開業していた梁瀬義亮医師は、話を聞きに来た『複...
仕掛けられたうつ(chaptor3)

8-6 とんでもない統計表

さて、有吉佐和子『複合汚染』の紹介を長々続けてしまったが(面白いのでつい…)そろそろ問題の表に話を移そう。「化学物質のせいで死にたくなるのよ」と教えてくれたSさんが、「とんでもない表」と評していたものだ。 その表は、パラチオン(商品名ホリド...
仕掛けられたうつ(chaptor3)

8-5 毒売って儲けとうない

昔ながらの製法、塩だけで漬物を作ってきたこの店は、戦後になって急に品物が返品されることが多くなった。「色が悪い」「傷みやすい」「よそは腐らん漬物作ってるぞ」と再三言われ、挙句には、 東京の業者から、紫の粉ォ渡されて、紫のしば漬を作れと言われ...
仕掛けられたうつ(chaptor3)

8-4 ペチャン、クチャンのしば漬け? 

有吉佐和子『複合汚染』には、他にも食品添加物を断固として拒否した、京都の漬物屋さんの話が出てくる。 有吉の知り合いに、「横丁の御隠居」なる人がいた。味に大変うるさく、 私はもう老先短いのですから、せめて、うまい飯と、うまい漬物だけ喰いたい ...
仕掛けられたうつ(chaptor3)

8-3 かつて「やたらと人死にが出た」農薬

農家の人たちが、農薬の身体への影響を知らなかったはずはない。散布のとき一番近くにいて、全身に浴びるのは彼ら農家の人たちなのだ。そうして深刻な健康被害にも最っ先に襲われた。別の農家の青年はこう言う。 『「俺たちはよ、農薬っちものを、甘く見てた...
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