9-1 CS三界に家がない!
物語
7-6 これは私の感情なのか?
しかし。「思う」のと「やる」のとは違う。「死にたい」と思うのと実際に「自殺する」との間には、なおかなりの距離がある。あるはずだった、少なくとも私の場合は。だから、これほど日常的に死にたい死にたいと思っていた私でも、実際にそうしようと具体的に...
7-5 逃げられない絶望
逃げろ。逃げ出せ。唯一の方法はやはり、それしかないように思えた。このゴミ焼却施設に囲まれた空気圏 ―実はやや遠くにもう一つ焼却施設があったのだ! しかもこっちの団地がどんぴしゃ風下に当っていた― から脱出すること。それしかない。この急速な過...
7-4 失われてゆく”日常”
反応物が、日に日に増えてくる。ということはつまり、私の化学物質過敏の症状が進んでいるということだ。それも一日単位で進行している。日々刻々と亢進している。怖かった。これは本当に怖いことだった。まともに考えたら、ちょっと気がヘンになるんじゃない...
7-3 進む過敏症状
たしかに。いやたしかにねこのときの私、けっこうかなり絶望していた。 死にたい? 死にたくない? と訊かれたら、答えに迷うくらいには。一日一日を生きるのが、大変につらい状態だった。だからあぁもう死にたい、死んじゃいたい、こんな人生もーやめたい...
7-2 二つに割れた心
自殺願望なのか? いやこれはもう願望などという生易しいものではなく、自殺企図、実践計画だった。はっきりとやる気なのだった。自分でもどこかでわかっていた。この地蔵の如く固まってるのを解除し、少しでも身体を動かしてしまったら、もう駄目だろうと。...