ブログの途中ですが、緊急のお知らせ、署名のお願いです。
化学物質過敏症の当事者で看護師でもある小林暁子さんが、「環境疾患患者・障害者の救済について」と題する政府への提言書をまとめました。この「環境疾患」には化学物質過敏症、電磁波過敏症、慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎といった、中枢神経感作からくる諸疾患が含まれています。
提言内容は、主に8項目あり、大きくまとめると以下のようになります。
- 医療や介護の現場で、それを担う医療従事者や介護士、ヘルパーさん等に、環境疾患の正確な知識を持ってもらい、過敏症状を悪化させることなく適切な医療や介護を受けられるよう、体制を整えること。
- 環境疾患の患者が身体障害者手帳の交付を受けられるよう、現行法を「過敏症」という新しい特質を踏まえたものに一部改正すること。
- 環境疾患を持つ子供や若者が、化学物質や電磁波の影響を極力抑えた環境で、教育を受けられるようにすること。
- 災害時、及び環境疾患患者宅周辺の異変(道路工事や農薬散布等)の際に、一時避難できる施設を各都道府県に少なくとも一ヶ所設けること。
- 公共の場、特に県庁、市町村役場に化学物質等を極力抑えたセーフティエリアを設けること。
- 投票所に入室できない環境疾患患者に、郵便投票が出来るようにすること。
私たち患者当事者が、常日頃直面している困難、困窮の数々が、余すことなく述べられていると思います。これまでずっと求め訴え続けてきたその全てを代弁しているような、優れた提言書だといえます。(さらに詳しい提言内容をお知りになりたい方は、ぜひ本文をダウンロードしてお読みください。)
賛同して頂ける方は、ぜひ署名をお願い致します。下記のウェブサイトで提言書と署名用紙をダウンロード出来ます。(5月15日締め切り)
加藤やすこ いのちの環境ネットワーク
URL:https://www.ehs-mcs-jp.com/
また、患者さん本人だけでなく、ご家族、または患者を身近に知っている方々にも、ご賛同いただけるならば、署名をぜひお願い致します。
この提言書内容の、一部でも実現したならば、あなたのご友人やその家族は、大変に助かり、わずかでも救済の道が開けることになります。それには一人でも多くの署名が必要です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
以下は個人的な話になります。(お暇な方だけ、お読み頂けたら嬉しいです)
小林暁子さんと私
コメント
環境過敏症(化学物質過敏症、電磁波過敏症)は、まだ世間での認知度が低く、直面している問題は山積みであり枚挙にいとまがありません。その中で特に困窮している問題が請願書で訴えられており、一刻の猶予もありません。
ある化学物質過敏症のがん患者さんは、なんとか入院できて手術の準備までしましたが、手術直前の点滴でショックを起こして亡くなりました。また、別の化学物質過敏症のがん患者さんは、薬を飲むことも手術もできず、まったく治療せずに自宅で亡くなりました。
このままでは、環境過敏症の患者たちは、病気や怪我をしたり高齢となって動けなくなったり、周囲環境が悪化して居場所が無くなった場合、のたれ死ぬしかありません。
私もこの請願書に署名させて頂きました。環境過敏症患者が、生き残れるよう、多くの皆様の署名を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
大変貴重な、力強いコメントをお寄せ下さり、 感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
何となく、化学物質過敏症患者はがんにはならない、と思っていたのですが、そんなことはまったくないんですね。衝撃的でした。
過敏症があるため、結局何一つ治療を受けられないまま亡くなるなんて、悲しすぎますね…。何とか、CS患者も他の疾患でも治療してもらえる病院の創設が必要、と心底思います。「一刻の猶予もない」、まさにそうですね。私たち患者は、いつまで待ち、待って待って、待ち続けてゆかねばならないのでしょうか…。本当に。
いつも応援、本当にありがとうございます。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。