奥野井 タリカ

CS三界に家がない!

9-18 家族の断絶、家庭の崩壊

そうしてその家具は、すったもんだの未捨てられたとする。患者の方はほっと安心するかもしれないが、他の家族にはあるわだかまりが残る。ある種の、衝撃がそこにはあるはずだ。ある日を境に、そこにあった家具が失くなる。その空間だけ、ぽっかりと空いている...
CS三界に家がない!

9-17 家庭の破壊者?

今思うと、この東京M市の家にいた頃が、一番家族として危うかった時期、のように思える。私の化学物質過敏症(CS)を巡って、家族が、家庭そのものがバラバラになってしまいかねなかった。CS患者は、ある意味「家庭の破壊者」になりかねないところがある...
CS三界に家がない!

9-16 化学物質の否定・・・をするか?

「化学物質過敏症(CS)を理解する」そのことに抵抗を示していた(らしき)私の父。しかし不思議なことに、身の廻りの生活用品や食べ物などを”脱化学物質化”することに関しては、父はまったく抵抗しなかった。シャンプーや洗濯洗剤、台所洗剤等の合成洗剤...
CS三界に家がない!

9-15 直視はしない父

じゃあそんな父が、化学物質過敏症のこともすんなりと理解してくれたか、といえば、実のところそんなことはなかった。やはりかなりの時間がかかった。特にこの東京M市の家にいたこの頃の父は、CSという病気を直視することから目を30度ほど斜めにズラして...
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9-14 マイ、ファーザーの場合 その2

そんな父であったので、無論車の排気ガスにも敏感だった。自分でも運転するかなりの車好きだったが、渋帯に引っかかるとすぐ「どっか裏道ないか!?」とナビの母に探すよう言う。また運転中もよく、「ここは空気が悪い。排気ガス充満地帯だ。早く通り抜けよう...