母の存在が一番大きかったのではないか、と今にして思う。
母はとにかく私が大事だった。CSを発症してから、いやそれ以前の原因不明な体調不調の頃から、私の心配をし続け、一緒に苦しみ続けてきた。共に、何度も泣いた。
私がうつ状態で、何度か自殺しかけたことは前に書いたが、そのとき母は私に「とにかく自殺だけはしない」という約束を、半ば強制的に取り付けた。
「それをやったら私も死ぬからね」

そう言った。本当にそうするだろう、と私には思えた。私が死んだら、母もまた死んでしまうだろう。本気なのだ。この人は私の手を、絶対に離さない。
と同時に母は、父の手も決して離さなかったのだ。これは私のためとかそういうんじゃなく、単純に母は、父のことが好きなのだった。結婚して何十年経っても、「あんな面白い人はいない」と言い、父との関係が断絶したり摩耗したりすることはついになかった。口喧嘩は数限りなくしていたが、父のことを「嫌い」にはならなかった。
そういう母が真ん中にいて、私の手も父の手もがっちり握り絶対に離さない。娘の私が死ねば母は生きられず、母が死ねば父もまた生きてはいられない。そんなギリギリのところで、私たち家族は踏み留まったような気がする。家族がバラバラにならずに済んだ。それは母が、こういう人だったから、というところが大きい。
コメント
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私もそうですが、香害に苦しむ声が全国で広がっています。学校や職場に行けないのみならず、家の中にご近所さんから強い香料臭(洗濯時に発生する柔軟剤の香り等)が流入して転居せざるを得ない方も。
皆で力を合わせて声をあげましょう📢📣