CS三界に家がない! 9-4 意識障害 この発作、始まりと同時に終わりも唐突にやってくる。パッと、まるで縛られていた縄が解けたように、手足が動くようになる。身体も動き、頭も働く。あの巨大なまな板も、どこかへ消えてしまっていた。それで時計を見ると、2時間から4時間が経過しているのだ... 2024.10.03 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-3 巨大まな板が落ちてくる その発作は、いつもいきなり、突然やってきた。一瞬前は何ともなかったのに、突然手足が冷たくなり、全身がぐーーっと重たくなってくる。上から押されているような感じで、その重さに押し潰されるように、私はその場にうずくまる。まるで、上から巨大なまな板... 2024.09.30 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-2 どうやってもここには住めない 「だからね、結局化学物質過敏症の患者は、どこか環境のいいところへ行って、そこに自分たちで安全な家を建てて、そこで暮らすしかないんですよっ‼」電話口の向こうで、七尾みち子さん(仮名)は、ほとんど叫ぶようにそう言った。私がべそべそと泣きながら、... 2024.09.24 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-1 CS三界に家がない! 「女三界に家なし」なんて言葉、知ってます? いやー、知らないですよね。もはや死語かと思うんですが。女は、年頃になると「早くヨメに行け」と生まれた家はとっとと追い出され、嫁にいって入った家は基本夫のもので「自分の家」ではなく、そうして年老いて... 2024.09.17 CS三界に家がない!
仕掛けられたうつ(chaptor3) 8-19 あなたのうつは・・・? けれど今は。今はあの頃の自分が、世田谷アパートでうつになっていたあの私のうつが、化学物質のせいで起きていたことを知っている。押し入れでプンプン臭っていたバルサン、安普請の合板壁やビニールクロスの接着剤、可朔剤、すぐ裏の幹線道路を昼夜ひっきり... 2024.09.02 仕掛けられたうつ(chaptor3)