それが東京を離れてゆくにつれ、時々刻々と変化してゆくのだ。
まず、喉を締めつけるようだった呼吸の苦しさがなくなってゆき、ガチガチに固まっていた首や肩、四肢の強張りが解け、ついで頭の周囲のあの灰色をした雲も、サワーッと後退し消え去ってゆく。意識がどんどん清明になり、くっきりとしてくる。うつ的思考ももうない。まるで悪い夢から、はっと醒めたような。何だったんだ、これまでのアレは?というような。
東京M市を離れ、関東を後にし、幾つもインターチェンジを越えてゆけばゆくほど、身体も心もしゃっきりとしてきた。戻ってくる。どんどんどん、本来の自分が戻ってくる。
こんなに私は、あそこの空気にやられていたのか…。
我ながら驚きだった。悪い空気圏を脱出し抜ければ、身体はこんなふうにむくむくと回復してくる。何て正直なんだろう、そして生物的なものなんだろう、身体とは。自然の方に近付いてゆけばゆくほど、復元してくる。
楽になってきた。めちゃくちゃ楽になってきた。鉛のように重かった身体は軽くなり、心も重い枷から解き放たれてゆく。あぁ、何て気持ちいいんだ…。

思えば当たり前のことなのだ。あんな、ごみ焼却場から出てくる煙を、化学物質まみれの空気を四六時中吸い込んで、身体にいいわけないのだ。おかしくならないはずがない。そういえばあそこの住人たちは、皆どこか顔色が悪くて、アレルギー持ちの人も多かった。どの人もあの空気に、身体は潜在的に傷め付けられている・・・。
途中で休憩のため、牧場に立ち寄った。まだ雪に覆われた牧草地は、どこまでも広く真っ白で、その上には青い空しかなかった。空気はきれいで、澄んでいた。
ああ、こんな世界があったんだ…。
こんな、美しい世界が、外には。
コメント
タリカさん、こんにちは!!寒い時と暖かい時の落差が激しですが、いかがお過ごしですか?最近の洗濯洗剤、柔軟剤は、香料たっぷりでも無香料や香料が少ないタイプであっても抗菌剤除菌剤がたくさん入っているものが多く、近所で洗濯物を干すと気道がキリキリ痛んだり大きな喘息発作を起こしたり、ホント生きた心地がしません。また最近の洗濯洗剤、柔軟剤の香料は、以前にもまして香料のこびりつきがひどく、化学物質過敏症でない母ですら外に干した自分の洗濯物に香料がこびりついてしまい着るのが苦しいと言い出しました。世の中はどんどん悪い方へ進んでいるようで、困ったものですね。
法務省で人権教育・啓発に関する基本計画(第二次)中間試案に係る意見公募をしています!いわゆる香害で困っている人は激増していますので、皆さんこぞって応募しましょう!!
人権教育・啓発に関する基本計画(第二次)中間試案に係る意見公募|e-Govパブリック・コメント
昨日お知らせした人権教育・啓発に関する基本計画(第二次)中間試案に係る意見公募のURLをお知らせします。
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300120124&Mode=0
締め切りが2月26日ですので、皆さんお早めの応募をお願いします!!m(._.)m