9-1 CS三界に家がない!
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>
5-17 感作
症状が、汚染空気の有無によって、出現したり消失したりする。 それはつまり、身体が汚染空気に感作している、ということを意味していた。 「感作(かんさ)」とは、症状を引き起こす原因物質に、反応するようになることをいう。そしてその物質に接触するた...
5-16 離れると消えてゆく症状
多くの住民が、杉並中継所から流れてくる「異常な空気」、汚染空気の存在を感じていた。そしてこの汚染空気の状況、その濃度によって、症状が出たり引いたり、激しくなったりやや軽くなったりすることにも、はっきりと気付いていた。 平成11年(1999年...
5-15 もや
6月に入ると、突然顔中真っ赤に腫れ上がり、大慌てした。が、外出して井草地区を離れると、帰る頃には腫れはきれいに引いていた。しかし自室へ戻ると、また腫れは再燃する。 「空気が、おかしい」。そんな噂を聞き、星谷は慌てて開け放っていた窓を閉めた。...
5-14 “感じる”空気
また奇妙なのは、その「異常な空気」、汚染空気の存在が、だんだん手に取るようにわかる、感じられるようになってきたことだった。 たとえば、強い南風が吹くと、その汚染空気が自宅の内まで、どんどん侵入してくるのがわかる。感じられる。すると咳や喉の痛...
5-13 津谷裕子氏の場合
「空気を調べて。大変なことになる」 津谷裕子(つやゆうこ)もまた、この「空気の異常さ」にいち早く気付いた一人だった。 参考:空気汚染の健康被害を知ってほしい市民科学者故 津谷裕子さんの著書を公開(NEWSつくば) 杉並中継所稼働直後の4月。...