では、私の父の場合は、どうだろうか。
さすがに父は「化学物質過敏症なんて病気は存在しない」というような、“CS真ッ向否定”の立場は取らなかった。
一つには、実は父自身が、かなり化学物質には弱い体質(たち)だったことがある。過敏症状も、うっすらあるようなないような・・・
こんなエピソードが、父にはある。
幼少期、父は身体が弱かったため、東京から一人離れ田舎の方へ預けられていた。5、6年の間、母方の祖母の家で暮らした。
しかし夏休みなどは、東京の家に戻ってくる。迎えに来た母親と一緒に、列車に乗って東京へ向かっているときだった。目をつぶり、半分眠っていた父が突然、
「あ、今大宮に入った」
とつぶやいた。その通りだったので驚いた母が「何でわかったの?」と訊くと、
「いきなりドブ臭くなったから」
と言ったのだという。においにかなり敏感で、鼻も相当に効くのである。(大宮にお住まいの方スミマセン!昭和初期の頃の話なので一つご勘弁を)
大人になってからも、基本それは変わりなかった。無人のエレベーターに乗ってもすぐ、
「安香水の臭いがする。くさい」
とブツブツ言うし、珍しくコンビニでお弁当を買い食べ始めたら、「化粧品の臭いがする」と言ってそれ以上箸を付けなかったり。化粧品というより、保存料か添加物のにおいだったんじゃないかと思うけど。
東京の半地下にある某有名フレンチの店のことは「あんなドブ臭い店でよく食べられる」とのたまうし、東京23区内に家を建てた知り合いの人のことは、「あんな空気の悪いところになんだって家なんか建てたんだろう? 郊外にもっと安くて空気のいい土地があるのに」と本気で首を傾げ、あろうことかその当人にも直接そう言ったのだという。向う様は笑っていたそうですが。
コメント
タリカさん、こんにちは💞お手紙届きました🙌有難うございます😊こちらは夜の冷え込みで喘息症状がなかなか治りませんが(;_:)、いかがお過ごしですか?明日から激寒に突入ですね⛄お互い暖かくして、健康一番でやってゆきましょうね😊
お父様が昔から「香害」被害者だったなんて、ホント驚きました!お父様とお会いした時はニコニコなさってお元気そうでしたが、子供の頃にご親御さんと離れてご苦労なさったとは驚き心が痛みました・・・。お父様も過敏体質で更なる引っ越しを理解されご協力下さったのでしたら、不幸中の幸いでしたね。ある夫婦が新改築住宅でシックハウス症候群となり、旦那さんは軽症もしくは無症状、奥さん(及び子供さん)の方が重症というケースが多く、離婚することが多いようですが、一方夫婦(及び子どもさん)で重症だと離婚しないことも多いようです。
「香害」に苦しむ人は国民の約10パーセントだそうですが、子供たちが苦しんで学校や幼稚園にすら行けず勉強も遊びもままならないのは、とっても悲しく辛いですよね。私は自治体に小中校生の香害被害や化学物質に過敏かを調べて欲しいと依頼し、保健調査票に質問事項を作って頂くことができました。これを機に、過敏体質の子供たちのデータが取られ、自治体による救済が進むことを心から祈っています。
病気ばかりで心もとない身の上ですが、CSおばさんは少しずつでも前進してゆきますよ🥰タリカさん、そしてタリカさんのブログや私のコメントを読んで下さっている皆さん、一緒に頑張りましょう💪💪