CS三界に家がない! 9-23 脱出 それが東京を離れてゆくにつれ、時々刻々と変化してゆくのだ。まず、喉を締めつけるようだった呼吸の苦しさがなくなってゆき、ガチガチに固まっていた首や肩、四肢の強張りが解け、ついで頭の周囲のあの灰色をした雲も、サワーッと後退し消え去ってゆく。意識... 2025.02.10 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-22 何かが少しずつ動き出す 「家族三人で、ちゃんと話し合って決めよう」そう言って父が歩み寄って来てくれたことで、膠着したままビクとも動かなかった状況が、少しずつ動き始めた。「お前が『一人でも逃げる』と決心したことは良かった。パパとママはまだこの家から動けないから。とに... 2025.01.27 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-21 神社をハシゴ これを書いていて、こんなことを思い出した。東京M市のこの家で迎えた、初めてのお正月。2001年のこと。元旦は、父と母の二人で、近所の神社へお参りに行った。化学者のくせに父は案外神心深いところがあり、お正月には必ずどこかの神社へお参りに行って... 2025.01.20 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-20 母の存在 母の存在が一番大きかったのではないか、と今にして思う。母はとにかく私が大事だった。CSを発症してから、いやそれ以前の原因不明な体調不調の頃から、私の心配をし続け、一緒に苦しみ続けてきた。共に、何度も泣いた。私がうつ状態で、何度か自殺しかけた... 2025.01.16 CS三界に家がない!
CS三界に家がない! 9-19 父が折れた 夜な夜な、私と母の二人で、「逃げ先」を相談する日々。父には内緒で、二人だけでヒソヒソと話し合っていた。反抗心とかから、父に内緒にしていたというわけではなかった。ただもう、これ以上は無理だよね、と半ば諦めていた。父にはまだ仕事があり、その仕事... 2025.01.13 CS三界に家がない!