仕掛けられたうつ(chaptor1)

仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-12 アパートでまた復活したうつ

この実家帯在は、結局約1ヶ月に及んだ。最初は両親が帰って来たらすぐ世田谷に帰ろうと思っていたのだが、あまりにも心身ともに体調が良いので、ずるずると延ばしたのだった。この帰省中に、ひどくなっていたアトピー性皮膚炎がみるみる治ってしまったこと、...
仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-11 実家で消えたうつ

自分のこの「うつ」の原因は、なかなか見えてはこなかった。 がしかし、その答の一端がちらっと垣間見えた出来事が、偶然起きた。95年の夏のことである。 「留守番しに帰ってきてくれない? 猫つれてくのは大変だって、パパがね」 両親がこの夏の休暇に...
仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-10 最悪うつ日記

サイアクな気分はまだ続いている。何故こうなってしまうのだろう。誰かに助けを求めた方がいいんだろうか?なんかもー駄目って感じ。この苦しみは一体どこからやってくるんだろう?体がだるい。何の希望も見つけられない。世界中どこを探しても自分の居場所は...
仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-9 何か悩んでいる?

これは、どこから見ても「うつ」だった。 身体のだるさや言葉が上手くしゃべれないといった、一見うつとは無関係に思える症状も、実はうつの範疇に入る。医学的にはこういったうつに付随する身体症状を「精神運動障害(PMP)」というらしい。「気分」だけ...
仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-8 上手くじゃべれないのだ

またある日には、こんなことも書いている。 なんか最近、現実感、自分がここにいるという意識が薄い。自分の意識が自分自身にパキパキと向ってないこと言う感じで、なんか8ミリを回して自分を見ているよう。なんか、誰かに動かされているような気がする。自...