化学物質とうつ
特に農薬とうつとの関連性について、ここまでえんえんと書いてきた。
うつの原因は一つではなく多くの要因があるが、農薬によっても、人はうつになりうる。農薬を、呼吸から、そして食品から取り込むことによって、うつになる。あるいはうつになりやすさ、その素地をつくり上げる。
日本は、単位面積当りの農薬使用量が極めて多い国である。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国、オーストリア、韓国、といったOECD構成国の中でも、つねにトップ、1位か2位になるほど多い。「農薬大国」「農薬大量散布国」といっても過言ではない。
と同時にまた、日本は「うつ病大国」でもある。今や、15人に1人がうつ病を発症するといわれる。年間自殺者も多く、つねに2万から3万近くの人が一年の間に自ら死を選んで亡くなっている。これは単純に計算しても、1日に80人近くの人が自殺していることになる。
「農薬大国」日本と、「うつ病大国」日本。
そこに関連性はあるのか。
気になるニュースがある。
『子ども自殺対策 データ集約』
と題する記事が、昨2023年12月27日付の朝日新聞の一面トップに載った。
子どもの自殺が、ここ10年でほぼ連続して増え続けているのである。
たとえば、2013年(平成25年)における小中学生の自殺者数は、320人だった。それだって多いと思うのだが、以後じわじわと増え続け、
2019年 399人
2020年 499人
2021年 473人
2022年 514人
と推移してゆく。今や、1日に1人以上の子供が自殺していることになる。
記事によれば、G7主要国-アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、そして日本の中で、10代の死因の1位が「自殺」である国は、日本だけであるという。
ちなみにアメリカは、1位が事故死、2位が他殺、3位に自殺が入る。フランスは1位が事故死、2位ががん、3位が自殺となっている。
日本だけが、1位が「自殺」なのだ。これをどう考えるのか。
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