化学物質過敏症

北里病院・魅惑のクリーンルーム

3-9 診断が欲しい

やっとここまできたんだなぁ・・・白いふかふかソファーに座り、目の先の「診察室」をじっと見つめながら、私はそう思った。5ヶ月待ちというのはやはり相当長く、その間もどんどん身体がおかしくなってゆくので、待っている最後の頃はもう、半ば祈るかのよう...
北里病院・魅惑のクリーンルーム

3-7 環境と過敏症状、そのカンケイ

記入してゆくうち、だんだんわかってきた。これはつまり、患者である私が、過去及び現在、どれだけの化学物質に身を曝(さら)してきたのか、曝しているのか、つまり環境からの化学物質の曝露(ばくろ)歴を、尋ねているのだな、と。それで初めて、自分でも気...
北里病院・魅惑のクリーンルーム

3-6 ドサッと届いたあるモノ

話がだいぶ大廻りに迂回してしまったが、そんなわけでCS患者の生活ノウハウ、みたいな情報は、私もかなり集めて、充実しつつあった。ホントにありがたいことである。が、しかし医療側の情報というのには、未だアクセス出来ていなかった。CS専門の医師の見...
北里病院・魅惑のクリーンルーム

3-3 わからないことだらけの病気

話はちょっとさかのぼる。やっぱり化学物質過敏症(CS)の診断は、もらっといた方がいいかもなぁ・・・とそう思い始めたのは、このときより5ヶ月前になる、2000年の6月頃のこと。自分では、私は間違いなくCSだろうと思っていた。が、それでも医療機...
病名を知るということ

2-20 あるデータによれば・・・

病名を知るということは、ことCS(化学物質過敏症)に関していえば、それはつらいことでも不幸なことでもない。病名がわからない方が、遥かにつらく、苦しい想いをするからだ。『化学物質過敏症患者の「二重の不可視性」と環境的「社会排除」』 寺田良一(...