北里病院・魅惑のクリーンルーム

3-3 わからないことだらけの病気

話はちょっとさかのぼる。

やっぱり化学物質過敏症(CS)の診断は、もらっといた方がいいかもなぁ・・・

とそう思い始めたのは、このときより5ヶ月前になる、2000年の6月頃のこと。

自分では、私は間違いなくCSだろうと思っていた。が、それでも医療機関でちゃんととそう診断してもらった方が、気持ち的にも白黒はっきりついていいんじゃないか。踏ん切りもつくし、覚悟も決まるし。

それに診察となれば、当然この化学物質過敏症専門の医師に会えるわけだ。CS専門の先生にこの病気のことを、治療法も含めて、いろいろ教えてもらいたかった。この病気にどう対処すればいいのか、どうしたら治るのか。少くとも悪化しないのか。尋ねたいことは、それこそリストを作れる程たくさんある。

とにかくこの病気は、わからないことだらけだ。ある日突然(これは誇張ではなく本当に)、身体が身の廻りにある化学物質に反応し始める。前の日まではごくフツーに使っていた、たとえば台所洗剤とか化粧品などの「におい」を突然感じ始め、強い頭痛に襲われる。当の本人も最初はわけがわからない。立ち竦み、ただオタオタするしかない。

2000年のこの頃すでに、化学物質過敏症の患者支援団体はあった。「化学物質過敏症ネットワーク(CSネット)」がそれである。(現NPO法人化学物質過敏症(CS)支援センターの前身)

私もネットでその存在を知り、ホームページを食い入るように読んでいた。パソコン自体にもうっすら反応し始めていたので、かなり必死に。それでCSのイロハ、身の処し方を懸命に学習していた。

※これは2,000年当時の話です。現在北里病院では、これらの治療は行っていません

第3章をイッキ読み
第3章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。 長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。
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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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