世界の縁に立つ

世界の縁に立つ-私の化学物質過敏症 その4

夏は一番、体調が下がる。暑さと、アトピーの悪化とで消耗するので、私にとっては一番きつい季節だ。冬の今こんな状態では、とても夏を越せるとは思えない。その自信もない。

そして八月になった。

私の住んでいる団地で、団地内にある植込みの木々や花壇の花々に、農薬による殺虫処理が行われることになった。いつもは素通りする団地の掲示板で、たまたまその告示のチラシを目にした。私はたちまち嫌な予感を感じた。

これ、やばいんじゃないのかなー・・・

なので農薬散布当日は、朝から他所へ避難することにした。図書館や本屋をハシゴし、スーパーのフリースペースのベンチで持参したおにぎりを食べた。そうして夕方遅くなるまで時間をつぶし、日が暮れてからやっと帰途についた。

団地の敷地内に入ったときは、特に何も感じなかった。少し空気がむっとして暑い(熱い?)ような気はしたが、それ以外は別に何ともない。においもなかった。大丈夫だ、何だ、ちょっと神経質過ぎたかな・・・そう思い、自宅へ戻った。

両親と一緒に夕飯を食べ、後片付けをし、お風呂に入った。いつもより疲れが強く、首の後ろや肩がやけに凝っている気はしたが、それはたぶん今日は一日中外に出ていたからだと思った。今夜はもう早く寝よう、そう思い、早々に寝仕度をした。

第1章をイッキ読み

第1章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。
長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。

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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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