病名を知るということ

2-1 体がヘン!でも何の病気か分からない

かなり長い間、私は自分の病気を知らなかった。

化学物質過敏症(CS)という病気の存在を初めて知ったのは、26歳のときだ。すでに過敏症らしき症状は出ていて、それ以外にも身体のあちこちがおかしくなっていたのだが、それが1つの「病気」であると知るまでに、ゆうに5年は、かかったのだった。

身体がおかしくなり始めたのは、まだ学生の21、22歳頃からだ。東京の世田谷にあるアパートで一人暮らしを始め、1年程過ぎた辺りから。

まず一時期完全に治っていたアトピー性皮膚炎が、再発した。最初は手の平にブツブツと出てきて、それが年ごとに全身に広がっていった。

それから、うつが出てきた。気分が落ち込むことが多く、極力人に会いたくない。また人に会っても、なぜか思うようにしゃべれなくなった。言葉がとっさに、口から出てこないのだ。なぜこんなにしゃべるのが下手になったのか、自分でも訝しむ程。

また、ときどき引き込もりにもなった。どうしてか、強力に、もう梃子でも外へ出たくなくなり、アパートに一人閉じ籠ってしまう。ゴールデンウィークの間ずっと、買い物にも出ずアパートに居続けたこともあった。

そして、うっすらと過敏症らしき症状も出てきた。

第2章をイッキ読み

第2章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。
長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。

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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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