それで気が付けば、半ばなし崩し的に「療養生活」に突入していたのだった。
最初の1・2ヶ月は、ほとんど病人で寝たり起きたりの生活だった。が、その後はやや回復し、家で基本的には静かに過ごして、ときどきは家事手伝いなど簡単な仕事をする、くらいなら支障ないようになった。
が、これがちょっと活動範囲を広げるともういけない。たまに友達と、たとえば渋谷辺りに出て映画なんか観て半日過ごし、帰ってくると、次の日はどっと疲れて寝ているしかなくなる。なんでか、渋谷にいる最中ではなく、その翌日に疲れがどっとくる。良いのやら悪いのやら。でも映画くらい、観たいじゃんかよう。だからもう、翌日は寝込むことを想定済みで、出掛けるんである。
加えて、もう一つやっかいなことが出てきた。

あ、あああー・・・2時だ・・・
目が覚め、時計を見てがっくりする。時刻は2時。もちろん午後の2時である。あぁ今日もやっちまったと、がっくりうなだれた。罪悪感ハンパない・・・。
朝、起きられないのである。どうしても午前中に起きられない。昼頃目が覚めればいい方で、たいていは1時2時になってしまう。
逆に夜は、早くは眠れない。日付が変わる前に眠れることはまずない。全然、眠くなんかならない。
どころか深夜の2時3時が、一番元気なんである。目はランランと冴え、頭もクリアー、さぁ何でもやるぞ、やれるぞ!ってな感じなのである。勇気凛々大躍進!誰もが寝静まっている深夜にこんなに元気でも、ほとんど意味ないのであるが。
睡眠サイクルが、おかしい。身体に本来備っている体内時計、サーカディアンリズムというやつが、完全に狂ってしまっているのだ。
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