
と、高笑いするのも無理はない。おそらくここは、この「診察室」は日本にただ一つ(当時)の、そして世界にもたぶんそう幾つもない、特別仕様なものなのだ。
診察室の内の空気の化学物質濃度が、極めて低いレベルに抑えられている。通常なら、300~500PPbくらいある化学物質の総量を、わずか30PPbまで落としているのだ。
この”空気”を作り出すために、数々の配慮がなされている。
床は、御影石を使用、壁と天井はホウロウ引きの鉄版、その他のところはガラスやアルミを多用している。検査機器の台はオールステンレスで、椅子や家具の類は広葉樹からつくった無垢材仕様。なんで広葉樹なのかというと、スギやマツなどの針葉樹には反応する患者が多いからだ。
つまり床からも壁からも家具からも、化学物質が出てこないようなされている。これらの部材はすべて、もとから化学物質を揮発しないので。
そしてとどめが、この診察室の全スペースの約4/7を占める程の、巨大な空気清浄装置。あっちとこっちとでは流れている空気が違うのよ!というのも、実は比喩ではないのだ。本当に違うのである。

あの二重ドアの向こうに・・・
もうすぐ入れる、と思うと、何やらドキドキ。おぉ、ちょっとワクワクするじゃないか。
いったい内は、どんな”空気”なんだろう・・・。
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