北里病院・さっぱりわからん!検査編

北里病院・さっぱりわからん!検査編

4-8 駆け抜ける脳内信号

ところで人間の視覚というのは、案外複雑に出来ているらしい。目で見たもの―つまり眼球レンズに写った像を、「あ、これね」「この人ね」と理解するのに、脳の三ヶ所の部分が連携する必要がある。目で見た像は、神経の信号となり、まず後頭部にある視覚中枢へ...
北里病院・さっぱりわからん!検査編

4-7 ヤラれているのは脳なのだ

たとえばシックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒドは、脳の大脳基底核(だいのうきていかく)という神経細胞の塊みたいなところの、さらにそのなかの淡蒼球(たんそうきゅう)という部位に障害を起こすという。また塗料や接着剤に含まれるト...
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4-6 眼球の動きがヘン!

最初の、目でボールを追う検査は「眼球追従運動検査」という。患者の眼球がスムーズに動くかどうかを、調べる検査。化学物質過敏症患者の眼球は、普通の健康な人に比べて、動きが遅くなる傾向がある。それで対象物の動きを目で追い切れず、わずかに遅れる。だ...
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4-5 診断、下る

そしてやっと、やっとようやく、待ちに待った診察となった。診察室に入ると、40代半ばくらいの、眼銀をかけた一見研究者? みたいな雰囲気の男性の先生が椅子に座っていた。そうして手元のデータ書類に、次々と目を走らせている。たぶんそれらは、今さっき...
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4-4 ・・・何してたん?

それどころか、この北里の化学物質過敏症外来の看護士さんたちは、皆とてもやさしくて、親切だった。いや親切以上に何か、CS患者に徹底的に寄り添おうとする、強い意志のようなものが伝わってくる。クリーンルーム内での仕事であるから、彼女たちも完全にノ...