仕掛けられたうつ(chaptor2) 7-3 進む過敏症状 たしかに。いやたしかにねこのときの私、けっこうかなり絶望していた。 死にたい? 死にたくない? と訊かれたら、答えに迷うくらいには。一日一日を生きるのが、大変につらい状態だった。だからあぁもう死にたい、死んじゃいたい、こんな人生もーやめたい... 2024.01.19 仕掛けられたうつ(chaptor2)
仕掛けられたうつ(chaptor2) 7-2 二つに割れた心 自殺願望なのか? いやこれはもう願望などという生易しいものではなく、自殺企図、実践計画だった。はっきりとやる気なのだった。自分でもどこかでわかっていた。この地蔵の如く固まってるのを解除し、少しでも身体を動かしてしまったら、もう駄目だろうと。... 2024.01.17 仕掛けられたうつ(chaptor2)
仕掛けられたうつ(chaptor2) 7-1 ある衝動 なんだこれ?なんなのこれって??そんな疑問符が頭の中をぐるぐる駆け巡っていた。私は、座ったままじっと身体を硬くして、ひたすら耐えていた。まるで暴風か高波のようなある誘惑が、ざぶんざぶんと激しく襲いかかってくる。ともすればズルズルと、それに引... 2024.01.15 仕掛けられたうつ(chaptor2)
仕掛けられたうつ(chaptor1) 6-17 うつと化学物質 それももう今となってはわからない。すべては後付けの憶測である。確かめようもない。唯一言えることはただ、「この世田谷アパートにいると、心身共にひどく具合が悪くなり、他所へ移るとその症状が消えたり緩和する」という事実だけである。そしてこの事実の... 2023.12.11 仕掛けられたうつ(chaptor1)
仕掛けられたうつ(chaptor1) 6-16 押入れの悪魔 けれど一つだけ、何年も後になってからあっと思ったことがある。押し入れだ。アパートを引き払うことに決め、その引っ越し荷物をまとめに行ったときのことだ。中に入っている物を出そうと、そのドア式の押し入れの戸を開けた。途端に中から、驚くほど甘っぽい... 2023.12.07 仕掛けられたうつ(chaptor1)