9-1 CS三界に家がない!
物語
5-10 一枚のチラシ
なぜその日に限って、ポストに入っていたその一枚のチラシを私は読んだのか。今もってよくわからない。北里病院を受診する半年ほど前、横浜からM市にあるこの家に引っ越してきて、まだ間もない頃だった。ポストに入っているそんなチラシは、普段ならば目も通...
5-9 排ガスはなけれども
しかしその後5、6年で、環境が様変わりする。開発が進み、近くを走る道路はいつの間にか道幅を拡張し、昼夜車がバンバン走るようになった。新しい地下鉄の路線がズバーンと開通したかと思ったら、新しい駅までドーンと出来、さらにその駅前にシネコンやら有...
5-8 ド阿呆な引っ越し
しかも。しかもである。もとからこういう、ゴミ焼却施設が隣接する家に暮らしていて、で化学物質過敏症を発症したのではないのだ。化学物質過敏症を発症して、その後に引っ越した先が、ここなのだ。つまりゴミ焼却施設が、家と目と鼻の先のとこにあると、はっ...
5-7 とんでもないアレ
ゴミ処理場の、煙突。家と、目と鼻の先くらいの距離に、ゴミの焼却施設があるのである。その煙突が、どーんと。まるで不吉なバベルの塔みたいなその姿が、4階のうちの窓からまあ、よく見えるんである。う、うううー…見るたびに、思った。アレに、毎日毎日ゴ...
5-6 身体のシーソーゲーム
とにかく、部屋の片付けをしよう…。北里病院受診後、わりとすぐに、私は自室の「環境整備」に取りかかった。合板家具の類は動かせないものの、その中に入っている余計なもの要らないものは、取り出して廃棄処分。これまで溜め込んでいたマンガ雑誌なんかも、...