化学物質過敏症(以下CSと略)になって、今年(2022年現在)で23年目になる。23年間も、このとんでもなく難しい病気と、ときに格闘し、ときには屈服させられ、悪戦苦闘、24時間バトルを繰り広げながら、やってきたのだなあと思うと、何ともいえない気分になる。
とにかくやっかいな病気である。身の周りにある「化学物質」に身体が反応する。大きなところでは、空気中に混じる農薬、車の排気ガス、ごみ処理場の煙、等々に始まり、身近なところでは、合成洗剤、柔軟剤、香料、印刷インクのにおい、塗料、化学繊維、煙草、消毒液、等々書き切れない程ある。それらを吸い込むと、頭痛、吐き気、目がチカチカする、悪寒、動悸、発汗、頭がボーッとする、咳、倦怠感、脱力そしてひどいときには呼吸困難、等々の症状に一気に襲われノックダウンである。まことにやっかい極まりないのである。おまけに合成洗剤や柔軟剤の香りなどは、自分が使えないのはもとより、他人さまが使っているそのにおいにまで反応してしまう。つまりそういうもので洗っている服を着ている人には、おいそれと近付けない。宅急便のお兄さんでもしんどい位なのだから、何とも大変である。
そうしてはっと気が付けば、50歳になっていた。50歳。そのうち約半分近くの年月を、この病と共にやってきたのか! そう思うと、何やら激裂に自分を褒め称えてやりたい気もする。よくやった、よく頑張ってきた、この扱いにくいことこの上ない、ポンコツのガンダムみたいな身体を抱えて。えらい、わたし。
コメント
タリカさん、ブログという形で情報発信、素晴らしい試みと思います。お体に気を付けつつ、長~く続けてください!。
化学物質過敏症という概念は2000年前後に世に出たと記憶していますが、20年経て認知度がそれほどではないのは、各患者さんがタリカさんのようにナチュラル生活に入り、世間との接点が切れてしまうからでしょうか。このブログが何かのきっかけになって、広く認知されるようになるといいですね!人類のよりよき未来のためにも…。応援してます!
応援コメントを寄せて下さり、本当にありがとうございます!
歳50にして、人生初ブログ。まだ右も左もわからずに、何かオタオタ(オロオロ?)していますが、何とかガンバッテンーッ!と思っています。
ちぇろちづさんが書いて下さったように、化学物質過敏症(CS)の患者が日本で増えてきたのは、90年代の半ば頃からです。当時は、新築家屋によるシックハウスで発症する人が多かったのですが、2010年代以降は、それが香り付きの柔軟剤、いわゆる”香害”でCSを発症する人が圧倒的に増えています。
香りが壁になり、学校に行きたくともいけない子供、働き続けたくとも出来ずに退職を余儀なくされる大人、が後を絶ちません。みんな声を上げているのですが、なかなか届かないのが現状です。
最近私は、昭和30年代に熊本で起きた、「水俣病」についての本を読んでいます。
そして読めば読むほど、あの頃と被害構造は何も変わっていないことに、驚いています。
結局野ところ、少なくとも36年間水銀を海に流し続けた「チッソ」は、消失したのではなくより細分化され、その排出先も海から陸の「空気」へと変わり、そして「水俣病患者」とは呼ばれないだけの水俣病患者-化学物質中毒の患者-が、今も増え続けているのではないのか...と。
そんなこともいずれ、書いてみたいですね。
どうぞこれからも、末永~く呼んでいただけたら、大変に嬉しいです。本当にありがとう。頑張ります!
アドレスをお知らせいただいてありがとう。
もう50歳ですかぁ・・・感無量。
頑張っているご様子、心強く思っています。
コメントをお寄せ下さり、ありがとうございます!
そーなんですよ、もう50歳(今年51)なんですよ!...えらいこっちゃっ!
そしてこの病気を抱えて四半世紀弱ですよ...ほんまえらいこっちゃっ!!
このブログ、本当に長い長い話になりそうなのですが(なにせ23年分ですから!)気長~く書き続けてゆく所存ですので、どうぞ末永~くおつき合い頂ければ、大変嬉しいです。よろしくお願いします!
私なんかもうすぐ還暦を迎えますよ~。
うーん、本当に大変だけど、しっかり前を向いていて素晴らしいです。
ブログもはじめられて、すごいなあ。