世界の縁に立つ

世界の縁に立つ-私の化学物質過敏症 その2

発症したのは、27歳のときだった。1999年のことで、ちょうど巷では、ノストラダムスの大予言がどうなるのか、とか、2000年問題で湧き立っていた。(知らない方のために解説しますと、ノストラダムスの大予言は、1999年の夏、空から大魔神か巨大隕石か何かが落ちてきて世界が滅亡する、という予言で、2000年問題は、コンピューターのデジタル表示が「2000」に切り換わらず、年が明けた途端あらゆるところがオールストップするやもしれない、という危機のことである。どちらも結局何もなかった)

「いやー、どうしようね?本当にこの8月で世界が終わっちゃったら」

半ば冗談混じりで、友人が話していた。しかしその隣を歩きながら私は、いやそれ、私の場合はあるかもしれないな・・・と思っていた。漠然とだがそういう予感がしていたのだ。私がここで生活出来る時間は、もうそう長くはないのではないか・・・と。

なぜだかわからないのだが、ここ数年、ずっと体調が悪かった。大学を卒業する1年程前から、やけに疲れるようになり、倦怠感や疲労感が強く、体力が続かなくなっていた。一時期完全に治っていたアトピー性皮膚炎も復活、悪化し、にっちもさっちも治らなくなった。また精神状態も不安定で、ときどきうつになっていた。それでも何とか大学は卒業はし、その後専門学校へ通い始めたのだったが、どうにも体力が続かなく、入学してわずか1ヶ月半余りで自主退学。以後はなし崩しに自宅療養生活に突入し、半ば病人が体調の良いときだけ家事手伝いしかし端から見たら完全にニート、みたいになっていた。

これって病気なの?だとしたら何の病気なんですか?

第1章をイッキ読み

第1章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。
長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。

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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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