仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-10 最悪うつ日記

サイアクな気分はまだ続いている。何故こうなってしまうのだろう。
誰かに助けを求めた方がいいんだろうか?

なんかもー駄目って感じ。この苦しみは一体どこからやってくるんだろう?
体がだるい。何の希望も見つけられない。
世界中どこを探しても自分の居場所はない気がする。
死にたいとはまだ思わないけど、どこかでずっと眠っていたい気がする。

もし神様とかがいて、私の人生設計図とかすべて出来てるんだとしたら、
私がどうすべきなのか教えてほしい。苦しい。もう嫌だ
(95年6月17日)

別に殺人も、犯罪も、留年も、失恋も何も起きていないのに、
何かもう駄目だという気分がする。それがウツなんだろうけど
(同6月18日)

もうウツの原因とか、どうして落ち込むのか、とか、
だからこう考えればいいのだ、とか、あがいてもまったく駄目。
何をしてもムダ。頭の上の暗雲が去ってくれるのを待つのみ
(同6月20日)

再三に渡り、日記に何度も何度も、繰り返し書いているのは、自分のこのうつの原因がわからない、ということだ。 なぜこうも気分が落ち込むのか。なぜ「もー駄目」と思ってしまうのか。

日記にもあるように、学生生活そのものは何のトラブルもなく送れていた。誰かに傷付けられたり、意地悪されたり、こっぴどく失恋したわけでもない。現実には何もひどいことは起きていない。なのにときに「死んでしまいたい」という気持ちが胸に衝き上がってくる。

なんかねぇ、眠り薬とかあってさ、一粒飲んだらずーっと眠っていられて、楽しい夢を見て、一生終えるってのがあったらいいなぁ。まわりに迷惑とかかけないで。そういうのいいなぁ
(同3月13日)

何もかも、古い遺跡のお城が砂になって朽ちてゆくように、この世界がさらさらと崩れていって、何もかも消えてしまうと、楽になるんだけども
(同9月17日)

そんな想いが、時折ふっと湧き起こってくるのだ。なんかもうここで、何もかも終わらせちゃいたいなーという、妙に軽いカジュアルな自殺願望。しかしこれでもまた、なぜそう思うのかは、自分でもわからない。本人にも何も思い当たるフシはないのに、なぜ自殺願望だけが勝手に先走るのか。この「うつ」はいったい、何なのだ。何がどうなっているのか。

第6章をイッキ読み
第6章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。 長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。
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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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