農薬とうつとの関連性。
人は本当に、農薬でうつになるのだろうか?
ということをこのchapter3ではしつこく追いかけているのでありますが。んが。
それでこの章を書いていたある日、ふと思い立ち、ネットでも調べてみようと「うつと農薬」をキーワードに検索をかけてみた。
わたくし奥野井は、かなり強力な電磁波過敏の持主でもあるので、普段はめったに検索しないんですが。(んじゃどうやってブログやってんだい?と思いの方は、どうぞ岡野様あての私のコメント返信をお読みください)
と、けっこう情報が出て来た。あらまぁ、ネットって便利なのねぇ。というわけで少し紹介してみよう。
●うつ病と殺虫剤、その関連が明らかに
ノースカロライナ大学の研究者らが、殺虫剤を個人で散布した米国人男性2万1208人を対象に、うつとの関連性を調査。と、そのうち約8%にあたる1702名が、医師によりうつ病と診断されていた。
統計的にこれは、農薬うつとの関連性が「有意に高い」結果となるらしい。
また、次のようなものも。
●農業労働者の農薬への職業曝露とうつ病の症状。システマティックレビュー
2023年8月15日 「環境研究」第231巻 第2部 116190号 より
2011年から2022年9月までに発表された、27作の関連論文を分析したレビューである。それらの論文のうちの約78%が、農薬曝露とうつ病発症との関連性を示していた。
「紹介」欄には、次のように書かれている。
最新のデータによると、急性農薬中毒の症例数は年間3億8500万件に急増しており、1990年に記録された推定2500万件から大幅に増加しています。これは、偶発的な農薬中毒が世界の農業従事者の人口約44%に影響を及ぼしていることを浮き彫りにしています
また、農薬曝露と関連する病気はうつ病だけではないらしく、
研究によると、農薬への曝露と、癌、先天性奇形、喘息、気管支炎、糖尿病、肥満、不妊症、筋骨格系異常、内分泌変化、腎障障、遺伝毒性、睡眠障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化病などの神経変性疾患、行動障害、注意欠陥多動性障害などの他の障害など、さまざまな健康問題との間に強い相関関係があることが示されています
とある。ガンから喘息などのアレルギーから、認知症、近年急増し続けているALS(筋萎縮性側索硬化症)、発達障害(注意欠如多動性障害ADHD)までそうなのか!と驚かれるだろう。いやここは、ぜひとも驚かなきゃあかんところである。
続けて、
さらに研究によると、農薬への曝露は自殺への危険因子であり(WHO、2019a、2021)、特に農村コミュニティや農業労働者の間でこのような証拠があるにもかかわらず、農薬曝露のリスクを減らすための効果的な政策や規則は広く採用されていない
と、指摘している。
やはり、農薬は自殺を呼ぶのである。
まったく。これでは有吉佐和子が『復合汚染』を書いた1970年代と、まるで何も変わってないじゃんかよ。
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