9-1 CS三界に家がない!
物語
5-13 津谷裕子氏の場合
「空気を調べて。大変なことになる」 津谷裕子(つやゆうこ)もまた、この「空気の異常さ」にいち早く気付いた一人だった。 参考:空気汚染の健康被害を知ってほしい市民科学者故 津谷裕子さんの著書を公開(NEWSつくば) 杉並中継所稼働直後の4月。...
5-12 すぐに始まった被害
しかし、4月に本格操業を開始すると、その直後から被害が出てくる。 井草森公園で遊んで帰って来た子どもが、帰宅30分後に急にまぶたが腫れ上がり、咳、鼻水、目やになどの症状がかなり長期間続いた。 スーパーに行くため、公園沿いの道を歩いていた女性...
5-11 「杉並病」を知っていますか?
「杉並病」、ときいても今の人は、知らない人が大半だろう。もう25年以上前のことになるから、当事者以外の人はすでに忘れてしまったのではないか。実際、社会的世間的にもこの「杉並病」のことは、何か強力な魔法でもかけられたかのように、きれいさっぱり...
5-10 一枚のチラシ
なぜその日に限って、ポストに入っていたその一枚のチラシを私は読んだのか。今もってよくわからない。 北里病院を受診する半年ほど前、横浜からM市にあるこの家に引っ越してきて、まだ間もない頃だった。 ポストに入っているそんなチラシは、普段ならば目...
5-9 排ガスはなけれども
しかしその後5、6年で、環境が様変わりする。開発が進み、近くを走る道路はいつの間にか道幅を拡張し、昼夜車がバンバン走るようになった。新しい地下鉄の路線がズバーンと開通したかと思ったら、新しい駅までドーンと出来、さらにその駅前にシネコンやら有...