物語

北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>

5-5 世界が離れてゆく

こんなにも化学物質に満たされ、溢れ返っている世界の中で、その一つ一つに反応してしまうというこんな身体になってしまった私は、この先いったい、どうやって生きていったら、いいんですか…?そんな想いが、頭と胸の中でぐるぐる駆け巡っていた。しかしそれ...
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>

5-4 う、うううーっっ

過敏症状を、少くともこれ以上悪化させたくないんですが…症状を進ませないためには、何をどうすればいいんでしょうか?かなり思い切って、そう訊いてみた。そう、完全に治ることは無理としても、少くとも現状維持―反応するのは排気ガスや農薬ぐらいで―何と...
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>

5-3 フシギな診察。

それとあと、食事をですね、なるべく無農薬無添加のものにしようと思って、で少しずつやっているんですが…あ、それは大変効果があると思いますね。ぜひ続けられるといいですあと、汗を出すのがいいと聞いたので、半身浴とかサウナに行ったりとか…それも大変...
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>

5-2 前後左右、全方位囲まれてます!

また、必ずしもシックハウスがもとで発症した患者でなくとも、過敏症状が進行すると次第に合板家具にも反応を起こすようになると、私は読んだり聞いたりして知っていた。どれほど長年愛用した家具でも、反応が出ると使えなくなり、破棄せざるを得ない、と。私...
北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>

5-1 嚙み合ってない…ような

引き続き、診察中。ようやくやっと、私が「化学物質過敏症」であるという診断が出た。またその検査による結果も、医師の先生に大変詳しくして頂いた。これだけで診察時間はすでに、15分以上は経っていたかと思う。大変に丁寧な診察だといえる。普通の病院で...