北里病院へ、行った話<奇妙な診察編>

5-3 フシギな診察。

 

それとあと、食事をですね、なるべく無農薬無添加のものにしようと思って、で少しずつやっているんですが…

あ、それは大変効果があると思いますね。ぜひ続けられるといいです

あと、汗を出すのがいいと聞いたので、半身浴とかサウナに行ったりとか…

それも大変良いです。続けて下さい。軽い運動もいいですよ

えーと、私は今体力がなくて、仕事もしていないんですが、やっぱりアルバイト位はした方がいいでしょうか?

出来そうなら、そうですね。でも疲れてしまうバイトは、やめておいた方がいいですね

アトピーの患部には薬を塗った方がいいと親は言うんですが、塗った方がいいんでしょうか?

いえ、塗らないでいられるなら、塗らない方がいいです

 

矢継ぎ早に私は、次々と先生に質問をしてゆく。質問すれば先生は、その一つ一つに明快に答えて下さる。

しかし先生の口から、「こうすれば良くなります」「こうすれば回復します」というような話は、一つも出てこない。治療法や、少なくとも治療につながるー回復するー手がかりを何とかして得たい私は、懸命に粘るのだが、矢を放っても放っても先生からは、ついに何も出てこなかった。どころか逆に、気が付けば患者の私の方が具体策をバンバンと挙げ、先生はそれについての良し悪しを評価するという、何とも奇妙な、不思議な診察になっていた。

これは…ナニ?どうしてこうなるの?検査説明のときは先生、あんなに具体的かつ精緻に話をしてくれてたのに?こと治療に関してはなんでこんなに曖昧模糊、ぼやああんとした話になっちゃうんですか…!?

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