病名を知るということ

2-8 そして出てきた疲労、体重激減

実家に帰ると、症状はまたすんなりと治っていった。アトピーは引っ込み、うつもなくなる。水への反応もほぼ消えた。が、排気ガスへの反応だけは、依然としてあった。交通量の多い場所へ行けば、やはり肌はちりちり、ちくちくしてくる。単に実家周辺は排気ガスが少ないから、反応も少ない、ということなんだろう。反応自体が消えたわけではなかった。

症状は全体に小康状態になったが、なぜかその後出てきたのが、「疲れやすさ」だった。

疲れる。なんでかすぐ疲れてしまう。何かをしていても、すぐにぐてっと疲れてしまうのだ。あれ?私こんなに、体力なかったっけ・・?

以前なら平気で出来ていたことが、今はその半分位しかやれなかった。大学には実家から通うことにしたのだが、その行って帰るだけで、もう身体はへとへとになる。

またどうしてか、この頃急に体重が、がくんと減った。

私は、身長は約155センチで、体重はそれまでは、50キロから52キロあった。マックスは52キロで、さすがにそうなるとちょっと、身体重いかなー、顔も丸いかなぁーという感じ。しかし20代前半だから、食べるのもよく食べる。ビールにゃやっぱトリの唐揚げよね!というお年頃である。

それが気が付くと、43キロまで落ちていた。

ダイエットなんてもちろんしていない。運動はましてや。なのにいつの間にか、気が付けばジーパンのウエストがゆるゆるになっていた。

マックス時と比べれば、9キロ近く体重が減ったことになる。友人知人も驚き、「痩せたねえ」「ダイエットしたのー?」と若干羨ましがっていたが、私はとてもそう素直には喜べなかった。何もしてないのに、体重が突然減るなんて、ひどく不気味だった。

体重が減ったから、体力も落ちちゃったのだろうか・・・?

第2章をイッキ読み

第2章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。
長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。

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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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