いつしか私は、自分の身体と心の両方を、深く疑うようになった。つねに心の動きを見張り、監視するように。自分で自分を疑うのだ、信用出来ないモノとして。
あのときああなったのは、私がこう考えたせいではないか、このときああなったのも、私が・・・
自分に対する自信、信頼のようなものが、どんどん崩れて削り取られてゆく。そうして嫌いになってゆく。身体はつねに私を裏切り、その裏をかく。心もまた意のままにならず、私に隠れて勝手なことを考え、身体をおかしくする・・・
けれど、自分で自分の身体を疑い、そのうえ心まで疑ってしまったら、あとには何が、残るんだろう?
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