病名を知るということ

2-16 自分を自分で疑う

いつしか私は、自分の身体と心の両方を、深く疑うようになった。つねに心の動きを見張り、監視するように。自分で自分を疑うのだ、信用出来ないモノとして。

あのときああなったのは、私がこう考えたせいではないか、このときああなったのも、私が・・・

自分に対する自信、信頼のようなものが、どんどん崩れて削り取られてゆく。そうして嫌いになってゆく。身体はつねに私を裏切り、その裏をかく。心もまた意のままにならず、私に隠れて勝手なことを考え、身体をおかしくする・・・

けれど、自分で自分の身体を疑い、そのうえ心まで疑ってしまったら、あとには何が、残るんだろう?

第2章をイッキ読み

第2章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。
長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。

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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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