ところが。
実家に帰ると、なぜかこれらの症状は治まってしまう。ほとんど劇的、といっていい程に、つるりと良くなってしまうのだ。
大学4年次の夏、アパートのあまりの暑さに「やっとれん!!」と思い、実家に帰ったことがあった。
それでまず感じたのが、空気の良さと水の良さ。うわー、何コレ?めちゃくちゃ身体ラクじゃん!!車の排気ガスは少いし、水質も良い。シャワーの水が、軽いよ軽い!
また驚いたのは、うつまですっかり消えてしまったことだった。アパートにいた頃は、あんなに悶々と悩みに悩み、あぁもう死にたい・・・永遠に眠っていたい、来世はクラゲになりたい・・・などと延々とぐるぐると最限なく考えていたというのに。それが嘘のよう。カラッと青空。はて、私は何を悩んでいたんだっけ?という感じ。
当時の私は、しかしこのうつが消えたのは、一人じゃなくなったからだろう、と考えていた。両親や猫と一緒にいて、「孤独」な状態ではないからだ、と。
でもそれも、多少半信半疑ではあった。もともと私は、そう「一人じゃいられない」人ではなかったからだ。一人暮らしが決まったときも、父はブツブツ言っていたが、喜び勇んで家を出たような私だ。
そんなに私、一人がつらかったろうか・・・?
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