うつなどの精神症状があり、加えてこの”朝起きられない”現象があったので、私はその他の症状―疲労感、水や排気ガスへの反応―も、多分に、「精神的なもの」ではないか、と思うようになっていった。
心因性・・・っていうやつなのかな・・・
世田谷アパートでのあの激しいうつが改善したのも、実家に戻り「孤独」ではなくなったからだ、と考えた私だ。だから同じように、これらの不可解な症状も、「精神的なもの」が多分にあるんじゃないかと思うのは、ある意味無理からぬことだ。
ただそこには、私の周囲にいる人たちの、はっきりとそうは言わないものの、どこかではそう捉えているというその”空気”を、私が察し、それをより自分の奥深くに取り込んでしまった、という面は少からずあった。ときどき、ふとした折に、それは小さな電波のように、伝わってくる。
心因性・・・ってやつなのかな・・・
自分のこれらの症状は、たとえば学校に行きたくなくて、玄関で靴を覆いているとお腹が痛くなってくる子供のそれと、同じなのではないか。私も実は、社会に出たくなくて、親元でぬくぬくしながら好きなことだけやっていたくて、で、こんなふうな症状を自らの身体に起こさせているのではないか。そういう自覚は自分にはないけれど、でも「本当の私」は実は、そう思っているんじゃないか・・・?
そんなふうに思うようになる。現に好きな映画なら観に行けるわけで、ならばなぜ、アルバイトくらい出来ないのか?やりたいことは出来るくせに、やりたくないことに対してだけ、体調を理由にサボって怠ける身体の癖が付いているのではないか?
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