病名を知るということ

2-6 アパートに戻るとまたうつが・・・

ともあれ、その夏は結局、約一ヶ月半ずっと実家で過ごした。あまりにも身体がラクだったからだ。空気と水が良くなるだけで、こんなにも心身は軽く、健康で明るくなるものなのか。肌はつるつるになるし、うつもないし。もうゴキゲン、カラッと青空、快調快調、である。

しかしそれでも、やはりアパートに戻らないわけにはゆかない。授業も始まるので、結局9月の第2週辺りに、また世田谷へ戻った。

すると。
今度はまるで、映像を逆戻しにするかのように、みるみるうちに身体が悪くなっていった。こちらもまた劇的、といっていい程の、凄まじい悪化ぶり。つるつるになっていた肌にはまたアトピーが復活し、水と排気ガスへの反応も以前にも増してひどくなる。そして何より凄かったのが、うつの激しさだった。

何をどうやっても、気分が暗く、重い。全然浮上しない。そして毎日、「死にたい・・・」と思う。いやちょっと待て、たかだか2週間前の私は、ゴキゲンでカラッと青空だったはずだよね。なんでこうなっちゃうんだ!?

さすがに、おかしい・・・と自分でも思った。特別自分を落ち込ませるような出来事は、この2週間何も起きていない。なのになぜ、こんなにも落ち込み、執擁に「死にたい・・・」と思うのか。なんでそう思うのか。だいたいどうして私、死ななくちゃならないんですか!?ヘンじゃないか。

第2章をイッキ読み

第2章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。
長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。

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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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