ともあれ、その夏は結局、約一ヶ月半ずっと実家で過ごした。あまりにも身体がラクだったからだ。空気と水が良くなるだけで、こんなにも心身は軽く、健康で明るくなるものなのか。肌はつるつるになるし、うつもないし。もうゴキゲン、カラッと青空、快調快調、である。
しかしそれでも、やはりアパートに戻らないわけにはゆかない。授業も始まるので、結局9月の第2週辺りに、また世田谷へ戻った。
すると。
今度はまるで、映像を逆戻しにするかのように、みるみるうちに身体が悪くなっていった。こちらもまた劇的、といっていい程の、凄まじい悪化ぶり。つるつるになっていた肌にはまたアトピーが復活し、水と排気ガスへの反応も以前にも増してひどくなる。そして何より凄かったのが、うつの激しさだった。
何をどうやっても、気分が暗く、重い。全然浮上しない。そして毎日、「死にたい・・・」と思う。いやちょっと待て、たかだか2週間前の私は、ゴキゲンでカラッと青空だったはずだよね。なんでこうなっちゃうんだ!?
さすがに、おかしい・・・と自分でも思った。特別自分を落ち込ませるような出来事は、この2週間何も起きていない。なのになぜ、こんなにも落ち込み、執擁に「死にたい・・・」と思うのか。なんでそう思うのか。だいたいどうして私、死ななくちゃならないんですか!?ヘンじゃないか。
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