仕掛けられたうつ(chaptor1)

6-7 うつウツ日記

94年、22歳の辺りから、私は日記を書き始めている。日記といっても最初は、ノートにでもなくそこらへんにあった紙に、ルーズリーフ用紙なんかに適当に書き散らしていた。日付も入ったり入ってなかったりで、バラバラ。

なぜか夜になると、書きたくなるのだった。想いや感情が、ふつふつと湧き立ってきてはあふれてきて、何かにぶつけずにいられない。夜中だと人に電話するのも迷惑だしそもしゃべりたくないので、それで紙に書きなぐっていたのだった。いわば自分を沈静化し、多少の整理をするため。

だから日々の記録というより、ただただ自分の想いの丈をえんえんと書いているのだった。 その日あったことをなどはサラリと一行で済ませ、あとはぐるぐると悩んでいることなどをぐるぐるぐるぐる書いている。もし他の人がこれを読んだら、鬱陶しいことこの上ないだろう。

そんな日記にいつの頃からか、「うつ」の記述が増えてくる。

うつうつうつうつ、、、うつだー。『パトレイバー』のビデオ3本も観といて何言ってるんだか。ははは。しょうがねーなー。でも何か暗雲立ち込めてんのよねー頭の周りにさ。もくもくと。あーうー。

あったま痛いしさー。もんもんとしてるし。何やっても疲れるしさー。ぶつぶつ。相変わらずイライラもするし。

だるいなー。だるだる。はー。なんかずーと眠っていたいなー
(94年11月15日夜)

うつうつうつうつ、、、ってうつではないんだけど。うーん。なんか結構イライラする。なんでだろうな。なんかささいなことですごくイライラする
(95年2月1日)

風邪なんだか、ウツなんだかわかんないけど、頭が痛い。そしてだるい。体調が良くないのは確かだな。ああだるい。眠い。何もする気が起こらないなー。

イライラする。かなり。小さいことでも発火材料になって心の中ですごく悪態つく。大声で文句を言いたくなる。なのにすぐ疲れてぼーっとする。自分の今考えてることがクリアになることが少ない。

何にも興味が持てない。

自分は何かを怖がっている気がする
(同11月18日)

「うつ」だけでなく、イライラ、身体のだるさ、眠気など。また「疲れる」という言葉も頻繁に出てくるようになる。

第6章をイッキ読み
第6章の全文掲載完了に伴い、日々のブログ記事を1ページにまとめたイッキ読みのページをご用意させていただきました。 長文となりますがご興味をいただけましたら、お読みいただけましたら幸いです。
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奥野井タリカ 私の化学物質過敏症(CS)

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