仕掛けられたうつ(chaptor1)

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6-17 うつと化学物質

それももう今となってはわからない。すべては後付けの憶測である。確かめようもない。 唯一言えることはただ、「この世田谷アパートにいると、心身共にひどく具合が悪くなり、他所へ移るとその症状が消えたり緩和する」という事実だけである。そしてこの事実...
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6-16 押入れの悪魔

けれど一つだけ、何年も後になってからあっと思ったことがある。押し入れだ。 アパートを引き払うことに決め、その引っ越し荷物をまとめに行ったときのことだ。中に入っている物を出そうと、そのドア式の押し入れの戸を開けた。 途端に中から、驚くほど甘っ...
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6-15 環境とうつ?

しかしそのうつも、環境を変えることであっさりと治ってしまった。そのことを当時の私は、「孤独な状態ではなくなったため」と解釈している。がしかし、では8月の一時帰省のときはどうだったのだろうか。あのときは両親はN県に行っていて不在で、だからやは...
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6-14 なぜ場所によって変わるのか?

そうしてまた、すたこらさっさと実家に逃げ帰ったのだった。9月20日。その10日後の日記がこれ。 帰って来て半月たった。身体はだいぶ良くなってきた。肌の方も少しずつ治ってきている。精神的プレッシャーがかかんないのと、あんまり自分のこと考えなく...
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6-13 逃げ出したアパート

今日は一日中ほとんど家にいた。というのも台風が来ていたからで。疲れてたし。家にいてだらだらごろごろしていた。考えると暗くなる。考えなければいいのだが人間そうもいかず。なにか、あんまり考えてると違う世界へ行ってしまいそうで怖いのだ。それもいい...
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