私たちの身体は、常日頃からさまざまな「刺激」に曝(さら)されている。化学物質や電磁波をはじめ、音や光、温度や気圧の変化なども、身体にとっては「刺激」である。そしてそれらが許容範囲、限度を超えると、身体にとってはストレス=毒となる。つまり負荷、負担になるわけだ。
しかし身体は、それら「刺激」に対してあるところまでは、耐えて我慢する。いちいち「刺激」に対して反応していてはそれこそ身が保たないので、刺激を受け取りつつも、平然としている。微妙にあちこちを調節しながらも、身体を一定の状態を保とうとする。
この「一定の状態に保とうとする」作用のことを、「恒常性(こうじょうせい)(ホメオスターシス)」という。
この恒常性は、私たちの意識や意思の介在なしに、身体が勝手にやっていることだ。いわばオール自動調節機能、みたいなもの。
この恒常性が働いているため、私たちは刺激に対していちいち反応しないで済む。恒常性機能でもって刺激を平然とやり過ごしている状態、これが「適応」である。要するに、「慣れ」ってことですね。
しかしこの「適応」にも限度、限界がある。許容量を超えて「刺激」が増えてくれば、身体は害されてくる。頭痛、疲労感、各所痛み、アレルギーの悪化、うつ、などはそのサイン兆候だといえる。
なのだが、恒常性が働いているため、負荷はけっこうかかっているのに、依然として私たちには何が原因なのか、わからない。「恒常性」という大きな蓋を上からかぶせているようなもので、だから反応性自体が表に出ず、隠されてしまうのだ。
この、恒常性機能によって反応性が表に出てこない状態のことを、「マスキング」という。マスク=仮面をかぶっちゃってる、わけである。
コメント
残念なことにすでに終了している、北里研究所病院・環境医学外来の詳細な状況ですとか、環境過敏症に関連する医学的説明など、本当に良く記録を取ったり勉強なさっており、私も大いに参考にさせて頂いております。
もし新型コロナ等のことがなければ、緑風出版から出版できたかもしれませんね。
SNSの拡散力も大きいですから、地道に粘り強くウェブサイト更新して頂ければと期待しております。
どうかお体に無理なく、楽しみながら続けてくださいね。応援しています!!
応援コメントをお寄せ下さり、大変ありがとうございます!読み続けて頂いているようでとても嬉しいです!
書いている当人が言うのもナンですけど、長いですよねー……。書いてるとどうしてもこうなってしまい、我ながらあちゃぁ、とは思っているのですが。
本当、本にしたいですよねぇ。どっかの出版社さん、本にして出版して下さい!!ご連絡お待ちしております!(言うだけならタダ(笑)
細々とでも続けていきたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしく願いしま~す!